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【マビノギ】英雄伝序盤のインプレッション&運用チームへのミニインタビューを掲載。予想以上にアクションゲームとしてしっかり

日付:2011/08/16 転載:http://www.rmtlink.jp  アクセス回数:1994

4gamerによりますと

日本国内でのサービスが2011年内に開始されると発表され,世界設定やプロローグなども公開されはじめたネクソンの新作オンラインアクション「マビノギ英雄伝」。ここ最近になって,日本でのサービスに向けて少しずつ動きが見え始めてきたところではあるが,未だ公式サイトも公開されておらず,イマイチどのようなゲームなのか,いつ日本で遊べるようになるのかが分からない。

 そこで,今後の展開について聞けないかとネクソンに打診してみたところ,同社でマビノギ英雄伝の北米版クライアントをプレイし,ゲーム運用チームの杉本誉幸氏に話を聞く機会を得られたので,その模様をファーストインプレッション&ミニインタビューの2本立てでお伝えしたい。



マビノギ英雄伝の序盤をプレイ

導入部分はかなり特徴的


北米版のタイトル画面。北米では「Vindictus」というタイトル名だ。ちなみに,北米版のマビノギは「Mabinogi」という名前のままサービスされている
 まずは本作のファーストインプレッションからお届けしよう。
 本作はタイトルに「マビノギ」とあるとおり,現在日本でもサービス中のMMORPG「マビノギ」の関連作品だ。といっても,舞台はマビノギの遙か昔という設定で,今まで公開されてきたムービーやスクリーンショットを見ても,まったく雰囲気の異なるタイトルである。
 正直,マビノギの持っている「ほのぼの感」は一体どこへ……と思ってしまうような変わりようだが,とりあえずはゲームの感触を確かめてみた。

 ゲームをスタートすると,はじめにプレイヤーキャラクターの設定を行うことになる。本作のプレイヤーキャラクターは,種族や職業を選んで云々というものではなく,何人か用意されたキャラクターから選ぶタイプだ。今回は,片手剣とシールドで戦う女剣士「Fiona」を選んでみた。
 せっかくの女性キャラクターなので,みっちりキャラメイクの様子を確認してお伝えしよう……と思いきや,そんなシーンは一切なく,いきなりオープニングムービーが流れて塔のようなダンジョンの中へ。しかも,しょっぱなから女性NPCを守りつつ獣人タイプの魔族を相手に戦うという展開になり,いきなり戦闘となってしまった。

オープニングムービー時のFiona。ガチガチに鎧を着込んだ状態で登場する。顔とか体型とかの設定はどこいった! という疑問は,後ほど解決することに
ゲーム開始後,いきなりダンジョンに突入することとなる。プロローグは「こちら」の記事でご確認を

 「え,もう戦闘?」と一瞬戸惑うが,チュートリアルとして画面に操作方法が表示されるので,操作に困るようなことはとくにない。
 基本操作について軽く触れておくと,[W/A/S/D]キーでキャラクターの移動,マウス操作でキャラクター視点の移動,左クリックで通常攻撃,右クリックでスマッシュという具合だ。
 スマッシュというと,マビノギではディフェンス中の敵を攻撃するためのスキルだったが,マビノギ英雄伝においては,単純に“隙が大きい代わりに威力が高い攻撃”という扱いのようである。スマッシュは,通常攻撃からの連続攻撃に組み込むことが可能で,どのタイミングでスマッシュを使うかによってモーションが変化する。
 分かりやすく例えると,コーエーテクモゲームスの無双シリーズにある「通常攻撃」と「チャージ攻撃」のようなイメージだ。


 そのまま左&右クリックで敵をズバズバ斬り倒すのもいいが,マビノギ英雄伝の戦闘における面白い要素として,[E]キーによる「掴み」アクションも紹介しておきたい。
 このアクションは,マップ内に落ちているオブジェクトなどを武器として利用できるというもの。敵の落とした棍棒や破壊した石柱の破片といった,明らかに威力の高そうなものだけでなく,壷,皿,ほうきのような一見役に立たなそうなもの,さらには敵そのものでさえ,振り回したり投げつけたりできてしまう。

 加えて,剣で連続攻撃を仕掛けている途中でも掴みアクションは有効で,その場合は数回斬ってから敵を掴み,そのまま殴り続け,トドメに壁にぶつけて腹に蹴りをぶち込むといった,かなり派手なコンボにも利用できる。とにかくさまざまなシーンで使えるアクションなので,色々と試してみたくなること請け合いだ。

剣を装備しているのに,わざわざほうきを拾って敵をボカスカ殴る筆者。ついつい,武器になるものはないかダンジョン内を探し回ってしまう

掴むアクションを使って,気を失ったNPCを抱きかかえるシーンも。この状態だと剣が使えず,キックで戦うこととなる。見るからに威力がなさそうな攻撃方法だが,敵を一発で蹴り倒していた……

 一通りの操作を試しながら進んでいくと,ボスである巨大蜘蛛との戦闘が始まった。最初のボスが巨大蜘蛛という点は,マビノギプレイヤーならちょっと懐かしく思うかもしれない。
 蜘蛛はその巨体に似合わず,けっこうな速さで動き回って攻撃を仕掛けてくるが,チュートリアルのボス戦ということで,いくら攻撃を受けてもゲームオーバーにはならないので安心だ。

 しばらく戦っていると,塔の外からバリスタによる援護攻撃が大量に飛んでくるという,派手なシーンも見られた。しかも,その矢が蜘蛛の足に突き刺さって動きを封じる演出もあり,なかなか芸が細かい。もちろん,バリスタの矢は,拾って武器として使うことも可能だ。巨大な矢を槍に見立てて突き攻撃を繰り出したり,片っ端から拾って投げつけたりしているうちに,いつのまにかけっこうなダメージを与えていたのか,討伐完了となった。


 全体的な印象としては,コンシューマゲーム機で遊べるような,しっかり作られたアクションゲームといったところだろうか。しかも,今回のプレイはゲーム開始直後のものなので,ゲームを進めていけば,サブウェポンの鎖で敵の動きを制限して味方の援護をしたり,レベルアップで習得したスキルを使用したりと,さらにいろいろな戦い方ができるようになるはず。
 マビノギとはグラフィックスや操作,内容などは随分異なるが,純粋にアクションゲームとして見ても,十分に楽しめそうだ。

レベルアップ時に獲得できるAPを使って,スキルを習得していく。マビノギでおなじみの「Windmill」のほか,「Paladin Transformation」「Dark Knight Transformation」という気になるスキルも

 ちなみに,蜘蛛を倒してチュートリアルを終えると,なんとここで初めてキャラクターメイクができる。先にゲームを一通り遊ばせてからキャラクターを設定する,という作りはなかなか珍しいかもしれない。
 設定できる項目は,髪型,髪や肌の色,背の高さ,胸の大きさ(!)など。サンプルの装備を着せることもでき,明るい色合いの派手目な装備が存在することを確認できた。今まで公開されてきた情報では,重厚なガチガチのダークファンタジーっぽい雰囲気の画像などが多かったので,これは少々意外ではある。

マビノギにあったような実在する武器や盾も見られるが,それらに限らず派手なデザインの装備もある様子

左が胸のサイズ最小,右が最大だ

ほかのプレイヤーを町中で撮影してみた。今までの情報からすると,中世系ファンタジーのイメージで地味な印象さえあった本作だが,けっこう派手な装備も見られる。マビノギにあったような染色システムも用意されているとのこと


スピンアウト作品的な位置付けのマビノギ英雄伝

アクションゲームとして期待してほしい


4Gamer:
 これで,最序盤のチュートリアルは完了といったところでしょうか。

ゲーム運用チーム 杉本誉幸氏
杉本誉幸氏(以下,杉本氏):
 お疲れ様でした。そうですね,導入部分はこれでおしまいです。

4Gamer:
 一通りプレイしてからキャラクターメイクと,ここまでが導入部分になっているんですね。あまり見ない作りですが,いきなり遊べるというのも,これはこれでアリな気はします。

杉本氏:
 マビノギ英雄伝はアクション性を重視したタイトルですので,まずはそこを体験してもらえるような作りになっていますね。

4Gamer:
 アクション面は,操作にしても派手さにしても,コンシューマのアクションゲームと比べても見劣りしないほどの,かなりよくできた作りという印象です。マビノギも,当時のMMORPGとしてはアクション性の高いタイトルではありましたが,マビノギ英雄伝は完全にアクションゲームになっていますよね。

杉本氏:
 ええ,マビノギは一般的なクリックタイプのMMORPGから半歩足を踏み出したタイトルでしたが,もう半歩踏み出して抜け出たタイトルがマビノギ英雄伝なんです。

4Gamer:
 ゲームプレイ自体は十分に楽しめましたが,その一方で「マビノギの名を借りた,別物のアクションゲーム」ではないかとも思えます……。マビノギの名を冠する以上,共通点はあるのだと思いますが,どのあたりになるのでしょうか?

杉本氏:
 一番大きい部分は,やはり世界設定ですね。マビノギが始まる前の世界という設定ですが,すでに公開している情報のとおり,エリン,モリアンといったマビノギで見られたキーワードは,本作にも登場します。
 ほかにも,マビノギと共通のNPCが町にいたりもします。例えば,最初の町の鍛冶屋にはファーガスがいますよ。

なんだか渋くなったマビノギ英雄伝のファーガス。「英雄伝でも,修理頼んだら失敗して装備壊すんですか?」と聞いてみたところ,「それはないのでご安心ください!」とのこと。安心だが,ちょっと寂しい
4Gamer:
 そこでなぜファーガスをチョイスしたのかが疑問なのですが(笑)。

杉本氏:
 うーん,キャラが立っているからではないでしょうか(笑)。
 ファーガスはともかく,開発元のdevCAT Studioも,マビノギとのつながりという部分にはこだわっているようですよ。

4Gamer:
 なるほど。では,同じ世界観を持つがゲームシステムはまったく異なる,スピンアウト作品的な位置付けでしょうか。ほかのオンラインゲームの例でいくと,「Warcraft」と「World of Warcraft」みたいなイメージといいますか。

杉本氏:
 ああ,そんな感じかもしれません。世界観という面で,マビノギのプレイヤーには興味を持ってもらいつつ,まったく新しいゲームとして楽しんでもらえると嬉しいですね。
 もちろん,マビノギをやったことがない人も,アクション部分でご期待いただければと思います。

4Gamer:
 興味を持っているマビノギプレイヤーやアクションゲーム好きは多いと思いますよ。とはいえ,アクションゲームって実際にプレイしてみないと,面白さが伝わりにくいジャンルでもあります。ダメ元で聞いてみるのですが,日本で実際にプレイできるようになるのは,いつ頃の予定ですか?

杉本氏:
 ええと……それはまだ秘密です。ただ,公式サイトは8月中にオープンしますし,10月頭頃には実際に触れる体験会を実施する予定でいます。詳細は後日発表しますので,楽しみに待っていてください。

4Gamer:
 お,割と近いですね。分かりました,期待しています。
 本日はありがとうございました。


 今回,筆者は初めてマビノギ英雄伝に触れたが,予想以上にアクションゲームとしての出来が良いタイトルだと感じられた。スピンアウト作品の場合,元のタイトルと違っている部分が目についてイマイチ楽しめない,という経験をしたことがあるゲーマーもいると思うが,マビノギ英雄伝の場合はゲーム部分がしっかり作られているため,マビノギと違う部分が多くても「これはこれで面白い」と思える内容なのだ。
 もしかすると,マビノギプレイヤーの中には,グラフィックスなどの違いから本作を敬遠気味な人がいるかもしれないが,そういう人も導入部分まででいいから触ってみると,この意味は伝わるのではないだろうか。

 では,肝心の日本でのサービス時期はいつなのかというと,残念ながら今のところ分からない。しかし,公式サイトのオープンを皮切りに,ゲーム情報や体験会の情報などを公開していくとのことなので,今後の動きに注目しておこう。

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